2019年12月5日木曜日

赤ちゃんの運動能力を育てるには?

今日は、入院中のお母様(複数の乳管閉塞・乳頭腫脹)の訪問がありました。
当院に来られている方が入院された場合、おうかがいすることがあるのですが、師長様がご丁寧に別室を用意して下さり、H病院様、本当にありがとうございました。

<珍しい柿の木、軟石石窯パン屋さんのお庭で発見しました>


さて先日、赤ちゃんの運動能力を高める育児についての講演に行ってきました。

長年、お子さん達を見てきた専門家の先生方が、近年、お子さん達の運動能力が低下している、と言うのだそうです。
ロコモティブシンドロームなど、すぐ骨折するお子さんも増えています。

はじめに、5~6歳のお子さんたちの映像を観たのですが…
寝返りゴロゴロやハイハイが、なかなかできないお子さんたち。
ハイハイが上手なお子さんは、運動神経が良いのだそうです。

ハイハイの質を決めるのは寝返りで、寝返りは、うつ伏せが苦手なお子さんは苦手です。

今までも、つかまり立ちの練習はできるだけ遅らせるようにお伝えしておりましたが、
やはりこの先生も、お座りと、つかまり立ちは練習しないように!介入しないように!と力説していらっしゃいました。

ちょうど講演の前日に、お母様から、「うちの子、ずりばいばかりで、お座りしないんですよね」と相談があって、
「その方がいいんですよ」と答えていたので、専門の先生も同様にお考えなのだと(私が考えるより、もっと重要だと)

ずりばい、ハイハイの重要性は、やはりどの先生の講演でも力説ポイントですね。
テレビなどマスメディアですと、関係ありません、と小児科の先生はおっしゃってますが。

妊娠中の過ごし方も大切で、お子さんの反り返りに影響する、という研究もあるそうです。

赤ちゃんの運動発達のために、どう介入していけば良いのか、ヒントをたくさんいただけた講演でした。
これから、いろいろお伝えしていきますね!

ただ、個人的には早ければ良い、とは思いません。
そのお子さんの遺伝子通りに(個性通りに)正しく育っているか、という発達であることが重要だと思います。

また、赤ちゃんの期間が長いほど、伸びしろが伸びると思います。
人生は長いので、生き急ぐ必要は無いですよね。

当院に来られていた赤ちゃんが、お兄ちゃんお姉ちゃんになって、遊びに来てくれることがよくあります。
「先生から器用だねってよく言われます」とお母様がうれしそうに教えてくださることがとても多く、
次に多いのが、「作業が丁寧だねって言われます」ですね。

困ってる子、泣いてる子に優しいと言われる、というお話も、毎日のようにひんぱんに良くうかがうお話で、こちらもうれしいですね。
これらは、おいしい母乳をたくさん飲んで、愛情を促したり、情緒が安定したり、社会性を育むホルモン等々が回数多く分泌されたおかげではないかな、と思えて仕方ありません。

でも一方、自分の子供はぜんぜんでしたね…。ただ単に母乳だったらいいってわけじゃなかったんだ…と反省です。
我が子が生まれて、体が非常にしんどかったのですが、その真の理由がこの仕事を通してわかるとは……。 (どうしたら体がしんどくならないか、説明させていただいております。) 

人間の思い込み、考えすぎ、情報過多って、時に弊害になりますね。
シンプルに自然のままに、の方がうまくいくことが多いように思います。とくに私のような頭でっかちタイプは(^^ゞ


我が子も成長し、今ではバイトや ボランティア等の無い日は、晩ご飯を作ったり洗い物、そして癒やしのハグをしてくれます。お母さんのようです。。


大変だったけど育てた甲斐あるなぁ、いい加減育児でも、こうなってくれたのはありがたいなぁと思う今日この頃です。

当院に通われているSちゃん(キノコの図鑑が大好き)
特にベニテングダケが大好き!だというお話をうかがっていたばかり、
美唄市の宮島沼にマガンたちを見に行って、立派なのを発見しましたよ!